気兼ねない二世帯住宅

ワンポイント解説（畠山博茂）

　玄関付近を接点とする二世帯住宅ですが、玄関がひとつなので、両世帯の距離感が比較的近しいかたちではないかと感じます。

　先祖から受け継いだ庭園を生かすことを前提として平面プランが立てられたようですが、以前から所持されていた古材丸太を再利用するなど、先祖代々住み継いできた土地をしっかり守っていくという姿勢があらわれた住まいだと思います。伝統の重みを伝えながら、現代の生活にも調和した家だと思います。