国興ホーム

お知らせ

2009年3月12日 気密測定 超長期住宅信州・松本モデル事業(200年住宅)

超長期住宅日記

 

今日は、今の段階での気密をはかります。

 

気密測定の機械です。

窓、扉など全てを締め切って測定を開始します。

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速報値で 0.66cm2/m2

しっかりとした値はデータを解析して得られます。

この数値がなんなのって言われるはずなので家事争論で少し説明。

住宅知識で詳しく説明する予定です。

 

【家事争論】

気密測定の時に使われる値 C値(相当隙間面積)とは?
C値とは気密性能をあらわす値です。延床面積あたりのすき間面積のことで、ゼロに近いほどすき間がなく気密性が高いということです。

次世代省エネルギー基準ではI,II地区で2.0cm2/m2以下III地区以南で5.0cm2/m2以下と定められています。

住宅の性能が問われるようになってきましたが、この値だけでは性能を評価することはできませんが、いくつかの効果が認められています。

1.すきま風を防止し、暖冷房の負荷を削減する

2.断熱材による断熱効果や保温効果を保管する

3.計画換気を行うための条件

まだほかにも効果はあるようですが、ここでは3つ。

1.は言うまでもなく、すきま風の多い部屋で暖房などしていても暖まりにくく、止めてしまえば外気温にすぐ近づいてしまうこと。経験のある人も多いのではないでしょうか!

ちなみに私の住んでいる部屋はそんな感じです。

2.はしっかりとした断熱をしていても1と同様すきま風によって暖めたり冷やした空気が外気の侵入してしまえば、断熱効果が発揮されなくなってします。断熱は気密とセットになって十分な断熱効果が保証されると言うことです。

3.家に出入りする空気の量、空気の通り道など、計画換気をおこなうためにはすきま風などがないほうが計算通りの換気をおこなうことが出来ます。

換気の問題にかんしてはそれだけで議題になるほどのものなのでまたの機会にお話したいとおもいます。

上に述べたなどのため、気密性は重要な役割をはたすと考えていいのではないでしょうか。先ほど述べたように気密性だけをあげればいいものではなく、断熱などのほかのものと一緒になって住宅の性能をあげていくことになります。

 

住宅の性能を知る上でなにをみればいい住宅かどうかわかるのでしょうか?

次世代省エネルギー基準、品確法、など紆余曲折をくりかえして様々な評価基準がもうけられてきました。けれど、なかなか統一基準がないのが住宅業界ではないでしょうか?住宅は土地も違えば、間取りなどかたちも違う、同じものが少ないなかで統一基準をつくるのは困難である事なのかもしれません。結局いい家ってなんだろう?って問いかけにまで繋がっていくからです。だからといっていままでそれをつくってこなかった、または間違った方向を示してきたのは国、住宅業界の怠惰であったと思います。すべてを受け入れていては何がいいのか分からなくなるし、何かを決めるにはたくさんの知識と経験をもとにしていかないといけません。そのバランスをしっかりととることが国・住宅業界の本当の仕事だと思います。

いま新たにCASBEEという住宅性能を評価するほうほうが確立されつつあります。住宅をとりまくさまざまな条件を評価した制度になっています。ただこれも、全ての住宅会社が行うなどの措置をとっていかないといままでと同様に意味のないものになりかねないと思います。CSBEEがそれになりえるかどうかはわかりませんが、全ての会社がおなじ土俵の上でよりよいものをつくっていくことができる状況をつくっていかないといけないと思います。

国をはじめとして住宅業界、そして、建てる人すべての人が歩みよりしっかりとした建物をつくっていくことが地球を守り、国を発展させていくことに繋がっていくと思います。

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